2023年– date –
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【増殖する神『稲荷神』】 伏見稲荷の千本鳥居 誕生の秘密❕
稲荷信仰、とりわけ伏見稲荷は、空海の真言密教の「現世利益信仰」、「習合」と「本地垂迹」との関わりが深い.そして、伏見稲荷の千本鳥居は、どうやってできた❓ -
淡海乃海「三英傑に嫌われた不運な男 朽木元綱」ではなく「すごく幸運な男 朽木基綱」の生涯を描く
「淡海乃海」は史実では名を残す武将とはなれなかった、朽木元綱を主人公とした『転生モノ』のライトノベル。異世界転生モノは多いが、時代劇風にアレンジされた作品は少ない。転生モノ好き、歴史モノ好きの方にお勧め。 -
【祟り神だった天神様】が 日本で3番目に多く祀られる 善神になったのはなぜ
『東風吹かば にほひをこせよ 梅花 主なしとて 春な忘れそ』飛梅伝説で有名な天神様は祟り神だった。しかし、いつの間にか「学問の神」で、「習字の神」で「人を助ける神」で、「農業の神」となる。天神はなぜ「祟り神」となり、いつから「善神」となったのか。 -
徳川光圀(水戸黄門)の生涯|史記との出会いで変わった義公の水戸学
水戸は、もともとは御三家ではなかった。それを御三家の位置に押し上げたのは水戸光圀。天下の副将軍という役職はない。それでも人々から副将軍と呼ばれた光圀。光國ではなく光圀と改めたのは何故か。死後は神となったというのは本当か。そして、水戸学とは何か。 -
外来の神の八幡神社が 日本で一番多いのはなぜか
八幡神は、古事記や日本書紀に登場しない。つまり外国からやって来た神。その外来の神が日本で一番多いのはなぜか。また、いつから、どういう理由で、日本でもっともメジャーな神となったのだろうか。 -
国学の四大人の一人『賀茂真淵』の国学とは、そして復古神道とは
賀茂真淵は「度量の広い人」と言われる。本居宣長のわがままを許し、主である田安宗武とも平気で論争する「ますらおぶり」。小気味よい人物であり、日本の宝の一人と言って間違いない。 -
江戸時代の四つの改革は、当時の人々にどのような変化をもたらしたか
三大改革は、人々、つまり社会にどのような影響を及ぼしたか。ごく荒く言えば、『徳川吉宗の享保の改革は、元禄時代以降の世の中に生じた矛盾を、ある程度緩和した。』『松平定信の寛政の改革は、天明期の危機的状況を和らげ、その後の江戸幕府に安定を生み出した。』そして、『水野忠邦の天保の改革は、打ち出した政策のほとんどを後に撤回せざるを得なくなり、有効な対応が出来なかった。その結果、内憂外患を抱える幕藩体制に本格的な危機が訪れた。』 -
【朱子学・陽明学・古学の違いは何か】、『山鹿素行学(古学)』を視点として
日本の気品は、江戸期の学問によるところが大きい。その中でも、江戸初期の儒学者、林羅山の朱子学、中江藤樹の陽明学、そして山鹿素行の古学は、その後の日本人の生き方に大きく影響した。しかし、朱子学と陽明学と古学は、どこがどう違うのか。それぞれの工夫の対象(学問上の追究対象)にポイントを絞り、違いを解説。 -
陽明学の祖 中江藤樹の『孝』、行動する思想家 熊沢蕃山の『借学(蕃山学)』
近頃は、町中にも餃子の無人販売機がある。「金を払わずに餃子を持ち逃げした」というニュースがたまに流れると、『本当に、日本人の仕業か?』と思うのは、私だけではないだろう。日本人は、誰も見ていなくとも、人の物をちょろまかすことなどしない。そんなことをしたら、『心に恥を感じてしまう。』それが日本民族。さて、この無人販売を始めたのは、近江聖人中江藤樹先生。先生は、『心を磨くことの大切さ』を説いた陽明学の祖。 -
災害時でも列を崩さない日本人の精神|林羅山の朱子学が起源だった!
皆さん、こんにちは! 今日は、日本人の素晴らしい特性について、ちょっと深掘りしてみたいと思います。 東日本大震災の時、避難所で整然と列を作って順番を待つ日本人の姿が、世界中で話題になったのを覚えていますか? 海外メディアは「信じられない...