
水戸学って結局何なの?
弘道館記述義が教えてくれる「日本らしさ」の本質
みなさん、こんにちは!社会科教師OBの尚爺です。
「水戸学って何?」シリーズもついに最終回。
今回は藤田東湖が書いた『弘道館記述義』から、水戸学の核心に迫ってみましょう。
弘道館記述義って何?3分でわかる基本情報
水戸藩主・徳川斉昭が「短すぎてわからん!」と言ったのが始まり。
491文字しかない『弘道館記』を、東湖が10年かけて詳しく解説したのがこの書物です。
応神天皇から学ぶ「いいとこ取り」の思想
東湖が注目したのは応神天皇の時代。
なぜ仁徳天皇の「民のかまど」ではなく応神天皇なのか?
応神天皇が海外から取り入れたもの:
- 文字(漢字)
- 機織技術
- 鍛冶技術
- 醸造技術
- 裁縫技術
東湖はこう言います:
「当時すでに国内は豊かだったのに、さらに海外の良い技術を取り入れた。これこそ真のリーダーシップだ!」
つまり、満足せずに常により良いものを求める姿勢が大切だと。
現代の企業経営にも通じる考え方ですね。
中国から学ぶけど「これだけはダメ!」
水戸学の面白いところは、中国の良いところは認めつつ、絶対に受け入れないものがハッキリしていること。
絶対NG!な2つのこと
1. 禅譲(ぜんじょう)
- 優秀な人がいたら皇帝の位を譲ること
- 「日本では天皇は天皇。これは変わらない!」
2. 放伐(ほうばつ)
- 革命で王朝を倒すこと
- 「武力で体制を変えるなんてとんでもない!」
中国では王朝が21回も変わったけど、日本は一つの皇室がずっと続いている。
この違いを東湖は誇りに思っていたんです。
吉備真備と阿倍仲麻呂への厳しい評価
歴史の教科書で習う偉人たちにも、東湖は容赦なし!
吉備真備への批判:
- 僧・玄昉の後宮スキャンダルを見て見ぬふり
- 道鏡事件でも沈黙
- 「学問はできても、日本のことを考えてない!」
阿倍仲麻呂への評価:
- 「唐に残って日本を忘れた」
- でも正直、これはちょっと厳しすぎかも…
現代でいえば「グローバル人材も大切だけど、日本のアイデンティティを忘れちゃダメ」ということでしょうか。
水戸学と国学の違いって?
項目 | 水戸学 | 国学 |
---|---|---|
基本姿勢 | 神道+儒教のいいとこ取り | 儒教は一切ダメ |
中国文化 | 良いものは取り入れる | 完全拒否 |
天皇観 | 絶対的存在 | 絶対的存在 |
どちらも「尊皇」は共通していますが、外国文化への姿勢が全然違うんです。
現代に生きる水戸学の精神
水戸学の教えは今でも参考になります:
グローバル化の時代だからこそ
- 海外の良いものは積極的に学ぼう
- でも日本らしさは絶対に失わない
- 自分のアイデンティティを持ったうえで国際交流を
組織運営の視点から
- 個人の能力より、システムの改善
- 長期的視点での人材育成
- 伝統を守りながらの革新
90歳のおばあさまが教えてくれたこと
シリーズを通じて、私が忘れられないのは90歳のおばあさまとの出会い。
30年以上前、天狗党と諸生党の対立の話を聞きました。
「あの頃は大変だった。でも今はもう恨みっこなし。みんな日本のことを思ってたんだから」
そんなおばあさまの言葉が、水戸学の本質を教えてくれました。
立場は違っても、みんな日本を思う気持ちは同じだったんです。
まとめ:水戸学が現代に伝えるメッセージ
10回にわたるシリーズを振り返ると、水戸学の核心はこうです:
水戸学の本質:
- 🌅 天皇中心の国体は絶対に守る
- 🌍 世界の良いものは積極的に学ぶ
- ⚖️ 良いものと悪いものをきちんと見分ける
- 🤝 個人より組織、短期より長期の視点
令和の時代を生きる私たちにとって、水戸学は**「グローバル化の中でアイデンティティを保つ方法」**を教えてくれているのかもしれません。
最後に、血が流れた歴史を忘れてはいけません。
天下国家のためとはいえ、多くの命が失われました。
その犠牲の上に今があることを、心に刻んでおきたいと思います。
みなさん、10回にわたってお付き合いいただき、ありがとうございました!
水戸学の精神が、みなさんの人生に少しでも役立てば嬉しいです。

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