皆さん、こんにちは!
今日は、日本人の素晴らしい特性について、ちょっと深掘りしてみたいと思います。
東日本大震災の時、避難所で整然と列を作って順番を待つ日本人の姿が、世界中で話題になったのを覚えていますか?
海外メディアは「信じられない!」「なぜ暴動が起きないの?」と驚きの声を上げました。
この日本人特有の「慎み深さ」って、一体どこから来ているのでしょうか?
実は、その答えの鍵を握るのが、江戸時代初期の天才思想家・林羅山なんです!
林羅山って誰?知られざる天才の生涯
苦労人から将軍のブレーンへ
林羅山(1583年~1657年)は、まさに苦労人でした。
もともとは加賀で林業を営んでいた家の出身で、お父さんの代に大阪、そして京都へと移り住んだんです。
決して裕福ではない家庭で育った羅山でしたが、その頭脳は超一流!
13歳で京都の建仁寺に入り、なんと一目で5行ずつ本を読んで、全部記憶してしまうという天才ぶりでした。
21歳の時に藤原惺窩という朱子学の大家に弟子入りし、その才能に惺窩先生もびっくり!
「この子は只者じゃない!」と感じた惺窩先生は、24歳の羅山を徳川家康に推薦したんです。
年代 | 出来事 | 羅山の年齢 |
---|---|---|
1583年 | 京都で誕生 | 0歳 |
1595年 | 建仁寺で学ぶ | 13歳 |
1604年 | 藤原惺窩と出会う | 21歳 |
1607年 | 徳川家康に仕える | 24歳 |
1629年 | 『春鑑抄』を著述 | 46歳 |
1635年 | 武家諸法度を起草 | 52歳 |
1657年 | 没 | 75歳 |
家康の悩み:「どうする家康!」
関ヶ原の戦いに勝利し、征夷大将軍になった家康でしたが、実は大きな悩みがありました。
「戦いの世は終わったけれど、また戦乱の世に戻ってしまうかもしれない…どうすれば平和な世の中を続けられるだろう?」
そこで家康が目をつけたのが、「人々の心を変える学問」、つまり朱子学だったんです!
朱子学って何?羅山が広めた「心の教え」
「上下定分の理」:みんなで秩序を大切にしよう
羅山が1629年に書いた『春鑑抄』には、こんな教えが書かれています:
「天は尊く地は卑し、天は高く地は低し。上下差別有るごとく、人にも又君は尊く、臣は卑しきぞ」
これを現代風に言い換えると、「自然界に上下があるように、人間社会にも秩序があって、それを大切にすることで社会が安定するんだよ」ということなんです。
「存心持敬」:いつも心に「つつしみ」を
羅山が特に大切にしたのが「敬」という概念です。
でもこれ、「尊敬」の「敬」じゃないんです!
「つつしみ」という意味なんですね。
- 私利私欲を抑える
- 常に相手のことを考える
- 自分の行動を振り返る
- 社会の調和を大切にする
こうした心の持ち方を、羅山は「存心持敬(そんしんじけい)」と呼んだんです。
「格物致知(かくぶつちち)」:正しく判断する力を身につけよう
「物事をしっかり見極めて、正しい知識を得る」という教えです。
長岡藩の河井継之助も大切にしていた考え方なんですよ!
- 自分の心を正す
- 物事の本質を見抜く
- 常に学び続ける
- 正しい行動を取る

朱子学思想と現代日本人の災害時行動の関連性
江戸時代が260年も続いた秘密
江戸時代って、実は世界史的に見ても珍しく長期間続いた政権なんです。
その理由の一つが、羅山の朱子学が人々の心に根付いたことでした。
4つの要因
- 農業政策:農業技術の向上
- 大名統制政策:参勤交代などの制度
- 諸外国対策:鎖国政策による安定
- 思想対策:朱子学による心の統一
特に思想面では、戦国時代の「勝てば官軍」的な考え方から、
「みんなで協力して平和を作ろう」という考え方への大転換が起こったんです。
現代に生きる羅山の教え
災害時の日本人の行動を見てみよう
2011年の東日本大震災では、こんな光景が世界を驚かせました:
- 整然とした避難:パニックにならず、列を作って避難
- 略奪行為の少なさ:店舗への被害がほとんどなし
- 助け合いの精神:お年寄りや子どもを気遣う行動
- ゴミの持ち帰り:避難所でもマナーを守る
これらの行動の根底には、羅山が広めた朱子学の教えが流れているんです:
朱子学の教え | 現代の災害時行動 |
---|---|
上下定分の理(秩序重視) | 列を作って整然と避難 |
存心持敬(つつしみの心) | 他者への配慮と助け合い |
格物致知(正しい判断) | パニックにならず冷静な行動 |
礼儀・法度(社会規範) | マナーやルールの遵守 |
海外の反応
BBCニュース:「日本人の忍耐力と規律は驚異的だ」
CNN:「なぜ日本では暴動が起きないのか?」
ニューヨーク・タイムズ:「災害の中でも礼儀正しさを失わない日本人」
このような称賛の声が世界中から寄せられました。
昌平坂学問所:日本最初の「国立大学」
1690年、将軍綱吉の時代に、林家の私塾は昌平坂学問所として正式な幕府直轄の教育機関になりました。
ここは、いわば日本最初の「国立大学」と言えるでしょう!
学問所の役割
- 武士の子弟教育
- 朱子学の普及
- 官僚の養成
- 学問の発展
この学問所から巣立った人材が、江戸時代を通じて日本各地で活躍し、朱子学の精神を広めていったんです。
現代社会への影響と今後の展望
コロナ禍でも発揮された日本人の特性
2020年からのコロナ禍でも、日本人の行動は世界で注目されました:
- マスク着用率の高さ
- 自粛要請への協力
- 医療従事者への感謝
- ワクチン接種での整然とした対応
これらも、根底には羅山の教えが流れているのかもしれません。
課題もある
一方で、研究者からは「日本人は本当に集団主義的なのか?」という疑問も投げかけられています。
実証的な研究では、「日本人=集団主義」という通説が必ずしも正しくないという結果も出ているんです。
未来に向けて
林羅山が植えた「つつしみの心」という種は、400年を経た今でも私たちの心に根付いています。
これからの時代、この精神を:
- 国際社会で活かす:多様性を尊重しながら協調
- 環境問題に応用:持続可能な社会の構築
- デジタル社会で継承:オンラインでのマナーや思いやり
- 次世代に伝える:教育現場での価値観の共有
といった形で発展させていくことができそうですね!
まとめ:羅山先生、ありがとうございます!
いかがでしたか?
江戸時代初期の一人の学者が始めた教えが、現代の私たちの行動にまで影響を与えているなんて、
本当にすごいことですよね!
林羅山の「つつしみの心」は、決して古臭い考え方ではありません。
むしろ、これからの国際化社会でこそ、相手を思いやる心、秩序を大切にする気持ち、正しく判断する力が求められるのではないでしょうか。
災害時に列を崩さず、お互いを助け合う日本人の姿を見るたびに、
400年前の羅山先生の教えが今も生き続けていることを実感します。
私たちも、この素晴らしい文化的遺産を大切にしながら、次の世代に引き継いでいきたいですね!
※この記事では、歴史的事実の確認において複数の学術資料を参照し、現代的な視点からの分析を加えています。
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