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ばけばけ45話で松江県庁ロケ地は京都府庁旧本館|茨城県庁との比較も解説

【お詫び】朝のブログで誤った情報をお伝えしてしまいました|ばけばけ45話の松江県庁ロケ地は京都府庁旧本館でした

こんにちは、なおじです。

朝のブログで重大な誤りをお伝えしてしまいました。深くお詫び申し上げます。

旧茨城県庁

「ばけばけ」45話で松江県庁として登場した建物を**「茨城県旧県庁(水戸市)」と書いてしまいましたが、正しくは「京都府庁旧本館(京都市上京区)」**でした。​

妻に「あの建物、なんか見覚えがあるのよね」と言われ、「あ、水戸の旧県庁だ!なおじ、昔あの隣の小学校で教えてたんだよ」と自信満々に答えてしまったんです。

でも、実際に調べてみたら全く違う建物でした…。(恥ずかしい…)

40年前の記憶、あてになりません…。

妻にも「ちゃんと調べてから書かないとダメでしょ」と呆れられました。(ごもっともです)

この記事では、以下の内容を詳しく説明します:

この記事でわかること

  • ばけばけ45話の松江県庁ロケ地は京都府庁旧本館である
  • 京都府庁旧本館が選ばれた理由(島根県庁と同じ設計)
  • 京都府庁旧本館の歴史と建築の魅力
  • なぜ茨城県旧県庁と混同してしまったのか
  • 両建物の共通点と相違点

👉関連記事:リヨとヘブンのランデブー失敗の理由|ばけばけ45話を元教師が分析

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目次

正しい情報:松江県庁のロケ地は京都府庁旧本館

「ばけばけ」45話で松江県庁として登場した建物は、京都市上京区にある「京都府庁旧本館」です。

NHK「ばけばけ」の橋爪國臣チーフ・プロデューサーは、「明治40年代に建てられた島根県庁は、京都府庁と同じ設計だったので、今回のロケ地に選んだ」とコメントしています。​

実際の島根県庁の歴史を調べると、明治39年(1906年)に京都・奈良・兵庫・岡山・香川の5府県を視察した結果、京都府庁舎を参考として設計し、明治42年(1909年)に三代県庁舎が竣工したことがわかります。​

つまり、ドラマ制作側は史実に基づいて、島根県庁のモデルとなった京都府庁旧本館をロケ地に選んだわけです。

これ、制作側の歴史考証がしっかりしているってことですよね。

京都府庁旧本館の歴史と建築の魅力

明治37年(1904年)の建築

年代出来事詳細
1900年(明治33年)府庁舎建設が議会で承認総事業費約36万6千円(当時としては破格)
1901年(明治34年)11月起工工期3年余
1904年(明治37年)12月20日竣工地上2階建、延床面積約6,100㎡
1971年(昭和46年)まで本館として使用67年間にわたって活用
2004年(平成16年)国の重要文化財に指定創建100周年
現在執務室として使用創建時の姿をとどめる現役の官公庁建築として日本最古

京都府庁旧本館は、1904年(明治37年)12月20日に竣工しました。

設計は、当時26歳の京都出身の若手建築家**松室重光(まつむろ しげみつ)**氏(1873~1937)。​

文部技師**久留正道(くる まさみち)**氏の指導の下、京都府技師として設計を担当しました。​

施工は、京都の名大工**三上吉兵衛(みかみ きちべえ)**氏ら。​

地上2階建(一部地下室付)、煉瓦造で、延床面積約6,100平方メートル。

創建時の姿をとどめる現役の官公庁建物としては日本最古なんです。​

ルネサンス様式の建築美

建築要素特徴意匠性
外観ルネサンス様式正面の一段高い屋根を中心に左右対称
屋根天然スレート葺ドイツ風の瓦屋根
平面中庭をもつロ字形正面に車寄、背面に議事堂
正庁吹き抜けの階段ホール荘厳な空間
内部意匠和風技術を巧みに取り入れ建築というより工芸品の趣

ルネサンス様式に属する建物の外観は、正面の一段高くなった屋根を中心に左右両翼に対称に張り出した形となっており、西洋近世の大邸館を彷彿とさせます。​

煉瓦造2階建、一部地下室付で、小屋組は木造トラス、屋根は天然スレート葺。​

平面は中庭をもつロ字形で、正面に車寄、背面に「議事堂」を突出しています。

建物内部には和風の優れた技術が巧みに取り入れられており、内部意匠は建築よりも、むしろ工芸品といった趣さえ感じられるんです。​

文化遺産オンラインによると、「明治中期における日本人建築家による本格的西洋建築であり、西洋建築様式習得のひとつの到達点を示す作品として重要」と評価されています。​

ロケ地としての実績

京都府庁旧本館は、これまでにも数多くのドラマ・映画のロケ地として使われています。​

  • NHK「坂の上の雲」(海軍省として)
  • 映画「日本のいちばん長い日」(陸軍省として)
  • テレビ朝日「相棒」
  • 映画「逆転裁判」
  • TBS「赤かぶ検事奮闘記-京都編-」
  • その他多数

国の重要文化財でありながら、現在も執務室として使用されており、ロケ地としても活用されている——これが京都府庁旧本館の大きな魅力なんですね。​

なぜ茨城県旧県庁と混同してしまったのか

なおじが間違えてしまった理由は、以下の3つです:

理由①:個人的な思い入れが強すぎた

なおじは若いころ、茨城県旧県庁の隣にある水戸市立三ノ丸小学校に奉職していました。

毎朝、この建物を眺めながら通勤していたため、「明治・大正期の重厚な洋風官庁建築」と聞いて、つい「水戸の旧県庁だ!」と思い込んでしまったんです。

教師時代、社会科の授業で「この建物は昭和5年に建てられた、茨城県のシンボルなんだよ」と話していたことが、頭に強く残っていたわけです。

理由②:確認作業を怠った

「見覚えがある」という感覚だけで、きちんと調べずに記事を書いてしまいました。

これは、ブロガーとして、元教師として、あってはならないミスです。

「確かめる」「裏を取る」——教師時代、生徒たちに口を酸っぱくして言っていたことを、自分自身が守れていませんでした。

理由③:両建物の共通点が多かった

実は、茨城県旧県庁と京都府庁旧本館には、以下のような共通点があります:

項目茨城県旧県庁京都府庁旧本館
竣工年1930年(昭和5年)1904年(明治37年)
建築様式近世ゴシック様式ルネサンス様式
用途府県庁舎府県庁舎
現在の状況現役の行政施設現役の行政施設
ロケ地実績多数多数
文化財指定なし国の重要文化財

どちらも**「府県庁舎として使われていた歴史的建造物」**という点で共通していたため、混同してしまったわけです。

茨城県旧県庁(三の丸庁舎)の歴史も紹介

せっかくですので、なおじが若いころ毎朝眺めていた**茨城県旧県庁(現:茨城県三の丸庁舎)**についても、改めてご紹介します。

昭和5年(1930年)の建築

年代出来事詳細
1882年(明治15年)初代県庁舎建築老朽化により後に建て替え
1930年(昭和5年)5月現在の旧県庁完成地上3階・地下1階建て、置塩章設計
1954年(昭和29年)4階部分増築手狭になったため増築(耐震性に問題)
2011年3月11日東日本大震災被災4階部分と塔屋に外壁脱落などの被害
2011年~2012年復元工事実施4階撤去・塔屋復元、総事業費約8.4億円
2012年12月1930年建築当初の姿に復元完了現在はパスポートセンター等として活用

茨城県旧県庁(現:茨城県三の丸庁舎)は、1930年(昭和5年)5月に完成しました。

明治15年(1882年)に建てられた老朽化した旧庁舎に代わる、地上3階・地下1階建ての堂々たる建築物です。

設計は、**置塩章(おしお あきら)**氏(1881-1968)。

静岡県出身の建築家で、東京帝国大学造家学科(現・東京大学建築学科)を卒業後、兵庫県庁を経て、47歳で神戸に個人事務所を設立しました。

「京阪神モダニズムの父」とも呼ばれる置塩氏ですが、茨城県庁はその代表作の一つなんです。

昭和モダンを代表する建築様式

建築要素特徴意匠性
外壁薄チョコレート色の粗面タイル張り重厚な印象
塔屋高さ約15.3m(地上から約33m)シンボル性・左右対称
内部フロア白黒の大理石で市松模様昭和モダンの象徴
シャンデリア年代物のシャンデリア歴史的価値
ドア木製のドア昭和初期そのまま
建築様式近世ゴシック様式明治から流行の様式

旧県庁の建築様式は、近世ゴシック様式。

外壁は薄チョコレート色の粗面タイル張り——まるで高級チョコレートのような重厚感なんですよ。

中央には高さ約15.3メートル(地上から約33メートル)の塔屋が配置され、シンメトリカル(左右対称)な構成が美しい。

内部は、白黒の大理石で市松模様のフロア、年代物のシャンデリア、木製のドア——昭和初期の建築そのままの姿が残されています。

「茨城県に残る明治以降の洋風建築物では最大の規模」とも言われる、まさに県のシンボルでした。

東日本大震災からの復元

建築当初は地上3階建てでしたが、戦後の1954年(昭和29年)、手狭になったため4階部分が増築されました。

しかし、この増築部分が耐震性に問題を抱えていたんです。

2011年3月11日の東日本大震災では、4階部分と塔屋に外壁の脱落などの被害が集中。

茨城県は「入居者の安全を確保するため」として、4階部分を撤去し、耐震補強工事を実施しました。

同時に、「県民に長年親しまれているイメージを守りたい」として、塔屋の復元工事も行われました。

総事業費は約8億4千万円。

2012年12月、約1年に及ぶ工事を経て、1930年建築当初の姿に戻ったわけです。

教師時代、社会科の授業で「歴史的建造物は過去を守るだけでなく、未来に引き継ぐ責任がある」とよく話していました。

生徒のBくんが「先生、古い建物壊して新しいの建てた方が安全じゃないですか?」って質問してきたことがあるんです。

「でもね、Bくん。この建物が残ることで、何十年後の子どもたちも『昭和ってこんな時代だったんだ』って感じられるんだよ」って答えたんですよね。

茨城県旧県庁の復元工事は、まさにその精神を体現したものだったわけです。

👉関連記事:トキが板挟みで祈る八重垣神社の恋占いとおじじ様|ばけばけ44話

京都府庁旧本館と茨城県旧県庁の比較

項目京都府庁旧本館茨城県旧県庁
所在地京都市上京区水戸市三の丸
竣工年1904年(明治37年)1930年(昭和5年)
設計者松室重光(久留正道指導)置塩章
建築様式ルネサンス様式近世ゴシック様式
構造煉瓦造2階建(一部地下室)地上3階・地下1階建て
外観の特徴左右対称のロ字形、天然スレート葺薄チョコレート色のタイル張り、塔屋
文化財指定国の重要文化財(2004年)なし
現在の用途執務室・府政情報センターパスポートセンター・生涯学習センター
ロケ地実績「坂の上の雲」「日本のいちばん長い日」など多数「最後の弁護人」「富豪刑事」など多数
島根県庁との関係明治40年代の島根県庁のモデル関係なし

京都府庁旧本館は、島根県庁のモデルとなった建物

だからこそ、「ばけばけ」のロケ地として選ばれたわけです。​

一方、茨城県旧県庁は、昭和モダニズムを代表する建築物として、別の価値を持っています。

改めてお詫びと今後の対応

朝のブログで誤った情報をお伝えしてしまい、本当に申し訳ございませんでした。

「確認する」「裏を取る」——ブロガーとして、元教師として、基本中の基本を怠ってしまいました。

今後は、以下のルールを徹底します:

✅ ロケ地情報は必ず複数のメディアで確認する
✅ 「見覚えがある」だけで判断しない
✅ 個人的な思い入れが強い情報ほど、冷静に確認する
✅ 公式情報(NHK、制作側のコメント)を最優先する

読者の皆さま、妻、そして「ばけばけ」制作チームの皆さまに、深くお詫び申し上げます。

京都府庁旧本館へのアクセス

京都府庁旧本館を訪れる際の情報をまとめます:​

項目詳細
住所京都市上京区下立売通新町西入薮ノ内町
電話番号075-414-5432
公開時間10:00~17:00
公開日火曜日~金曜日、第1・3・5週の土曜日(変更の場合あり)
料金無料
アクセス地下鉄烏丸線「丸太町駅」下車徒歩約10分

「ばけばけ」のロケ地巡りをされる方は、ぜひ訪れてみてください。

明治の洋風建築の美しさに、きっと感動しますよ。

👉関連記事:トキが錦織とリヨで板挟み|ばけばけ43話

Q&A|よくある質問

Q1:ばけばけ45話の松江県庁は、本当に京都府庁旧本館ですか?

A:はい、間違いありません。NHK「ばけばけ」の橋爪國臣チーフ・プロデューサーが「明治40年代に建てられた島根県庁は、京都府庁と同じ設計だったので、今回のロケ地に選んだ」とコメントしています。​

Q2:なぜ島根県庁と京都府庁は同じ設計なんですか?

A:明治39年(1906年)、島根県が京都・奈良・兵庫・岡山・香川の5府県を視察した結果、京都府庁舎を参考として設計し、明治42年(1909年)に三代県庁舎が竣工したためです。​

Q3:京都府庁旧本館は見学できますか?

A:はい、可能です。火曜日~金曜日、第1・3・5週の土曜日の10:00~17:00に一般公開されています(無料)。​

Q4:茨城県旧県庁もロケ地として使われていますか?

A:はい。「最後の弁護人」「富豪刑事」など、多数のドラマ・映画のロケ地として使われています。ただし、「ばけばけ」では使用されていません。


まとめ

朝のブログで誤った情報をお伝えしてしまい、深くお詫び申し上げます。

「ばけばけ」45話で松江県庁として登場した建物は、**京都府庁旧本館(京都市上京区)**でした。​

明治40年代の島根県庁が京都府庁と同じ設計だったため、制作側が史実に基づいてロケ地に選んだわけです。​

京都府庁旧本館は、1904年(明治37年)竣工の現役の官公庁建築として日本最古の建物であり、国の重要文化財に指定されています。​

なおじが混同してしまった茨城県旧県庁も、1930年(昭和5年)竣工の昭和モダンを代表する建築物として、別の価値を持っています。

「確認する」「裏を取る」——今回の反省を活かし、今後はより正確な情報をお届けできるよう努めます。

読者の皆さま、どうか今後ともよろしくお願いいたします。

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