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南北朝時代の正統性と水戸学:三種の神器から見る皇位継承の歴史
水戸学は南朝を正統とします。それは三種の神器を南朝が所有していたことが根拠です。しかし,北朝は三種の神器が無くても践祚できるという理屈を創り上げました。どのような理屈でしょうか。 -
徳川斉昭は攘夷派ではなく開国論者だった?水戸学の真実と戦略的思考を解説
「幕末期の日本で、最初に開国を唱えたのは、水戸の斉昭なんだって。」と言われたら、多くの人が「そんなはずはない。」と答えるでしょう。 水戸学と徳川斉昭に関する一般的な認識は、「尊皇攘夷を唱えた水戸学、攘夷派の旗印が水戸の斉昭」と思われている... -
「慶喜は天狗党を裏切ったのか?」 – 歴史の謎に挑む中学生たちの探究
30年前、平成10年代前半の中学3年生の選択社会の授業で行われた興味深い実践について紹介します。この授業では、生徒たちが自ら設定した歴史上の課題について深く掘り下げ、その成果を文化祭で発表するという取り組みとして行われました。 今回は、その中... -
水戸学とは何か?前期水戸学の特徴と徳川光圀の思想を詳しく解説
水戸学を一言で言うと「尊皇の立場からの歴史学、及び思想と行動学」 水戸学は、前期水戸学と後期水戸学に大きく分かれます。前期水戸学は、「列」と「伝」。つまり個人中心の歴史、思想学です。後期水戸学は、「志」と「表」つまり、制度史中心。水戸学は、個人学から組織学へ移ります。 そして、それをつなぐ中期水戸学。「中国の学問思想中心」から「日本とは」という視点に移ります。 -
徳川光圀の水戸学:「勝ち負けでなく、何が正しいかで歴史を見るべき
水戸学の思想:日本人の歴史観を形成する重要な鍵 水戸学は、日本の歴史観と国家意識を形成する上で極めて重要な思想です。本記事では、徳富蘇峰氏の講演を基に、水戸学の本質と現代における意義について深く掘り下げていきます。水戸光圀や徳川斉昭らが築... -
徳川秀忠とその母の影響:江戸幕府の礎を築いた二代将軍の二人の母
徳川秀忠は、江戸幕府二代将軍です。秀忠は、大御所家康の影に隠れた人物とされ、必ずしも評価の高い人物ではありませんでした。 ですが、近年、評価が見直され「安定した江戸幕府の礎をつくった人物」と評価されるようになってきました。 その徳川秀忠の... -
徳川秀忠が成し遂げたこと:戦国時代から平和な江戸時代をつくった2代将軍
徳川秀忠は、江戸幕府の第二代将軍として知られ、彼の治世は多くの重要な業績によって特徴づけられています。これまでは、家康の影に隠れがちな目立たない将軍というイメージでしたが、ぜひ彼が成し遂げたことに注目してみましょう。 家康からの継承 家康... -
北畠親房は誰のために,何のために神皇正統記を書いたのか
神皇正統記は,「誰のために」そして,「何のために」書かれたのでしょうか○「誰のために書かれたのか」 「童蒙」のために書かれたとあります。 では,「童蒙」とはだれでしょうか。私見ですが,百通にも及ぶ書簡のやりとりをしても動かず,「道理・大義... -
鉄砲伝来の真実:種子島から探る西洋と東南アジアの影響
日本の武器史において重要な位置を占める「鉄砲」。一般的には、その伝来が種子島によるものであるとの認識が広まっていますが、実際にはいくつかの異なる背景が存在します。ここでは、鉄砲伝来の過程を、通説の種子島伝来説に合わせて、同時期多地域伝来... -
鉄砲の伝来の秘密:鉄砲を日本にもたらしたのはポルトガル人?
こんにちは、歴史の魅力に引き込まれるブログへようこそ!今回は、日本の戦国時代に大きな影響を与えた「鉄砲」の伝来について、より深く掘り下げてお話しします。実は、鉄砲が日本に伝わるきっかけはポルトガル人の訪問だけではなく、東アジアの複雑な貿...