2025年– date –
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法然とはどんな人?|9歳で父を失った僧侶が日本を変えた物語
『復讐を捨てた9歳の少年が、800年後の私たちをも救い続けている。』 法然(1133-1212年)って、本当に不思議な人だったと思うんです。 普通なら父を殺された恨みで心が歪んでしまいそうなのに、法然はまったく逆の道を歩んだ。 そんな法然が生み出した「... -
【津田左右吉】の神道の語義六分類とは何か?|宗教観の歴史的変遷
あなたが知る「神道」は、実は明治時代の創作かもしれない。 神社参拝や初詣、七五三などの習慣を「神道的な行事」と何気なく思っている方も多いでしょう。 しかし「神道」という言葉自体が、時代によって全く異なる意味を持っていたことをご存知でしょう... -
両部神道とは何か?|伊勢神道との違いから学ぶ日本の宗教観
「伊勢神宮の神々は仏の化身か、それとも本来の神か」 日本の宗教史において、神と仏の関係をどう捉えるかは常に重要な問いでした。 両部神道は「神は仏の仮の姿」と説き、 伊勢神道はその逆に「神こそが本来の存在」と主張します。 この対立する二つの神... -
伊勢神道とは何か?|度会氏が創始した神道思想の歴史と特徴
八百万の神々は、実は仏の化身だった? 私たちが「日本固有の宗教」と考えがちな神道は、実はその形成過程で仏教と深く結びついていました。 神社の境内に寺院が併設され、 神々が仏の「垂迹(すいじゃく)」として崇められる時代が千年以上続いていたので... -
【びっくり!】奈良時代の8大政治権力闘争:天皇家と貴族層の実像
「天皇か貴族か?一 筋縄ではいかない奈良時代の権力闘争の実像に迫る」 1.はじめに:奈良時代における権力構造の謎 教科書では「天皇を頂点とする中央集権国家」と単純化される奈良時代。 しかし実際の政治構造は驚くほど複雑でした。 「畿内政権論」で... -
【驚愕】中大兄皇子VS蘇我氏|大化の改新に隠された権力闘争の真実
天智天皇 教科書で学んだ「大化の改新」。 中大兄皇子と中臣鎌足による蘇我氏打倒という筋書きは、実は日本書紀が描いた「勧善懲悪」の物語に過ぎないかもしれません。 645年の乙巳の変で蘇我入鹿が暗殺された背景には、単なる改革への抵抗勢力の排除では... -
【歴史解説】大化の改新とは何か?飛鳥時代の政治改革と乙巳の変の真実
歴史の教科書でおなじみの「大化の改新」。 「乙巳の変(いっしのへん)」とか「公地公民制」という言葉だけは覚えているけど、実際何だったの? という人も多いのでは? 実は、この改革が日本の国のかたちを根本から変えた超大事件だったんです! 今から... -
田沼意次の経済政策は先進的だった?重商主義と賄賂政治の真実
田沼意次(おきつぐ) 2025年の視点から見る田沼意次再評価論(25.4.9追加) 「タヌマノミクス」という新概念の登場 2025年現在、田沼意次の経済政策は「タヌマノミクス」という言葉で語られるようになりました。 この言葉は、彼の先進的な金融財政... -
応神天皇は実在したか:ホムダワケ(応神)百済育ち説を巡る歴史小説の魅力
著者 八木喬氏について 八木喬氏は、技術分野と人文科学の両方で活躍する稀有な著作家です。 彼のキャリアは技術解説書の執筆から始まり、日刊工業新聞社から出版された『図解 産業用ロボット導入実践ガイド』などの工学系実用書を多数手がけてきました。 ... -
北条早雲家訓「早雲寺殿21か条」~戦国武将の知恵と現代に通じる教え
北条早雲は、自らは北条姓を名乗ったことは無く、伊勢宗瑞など「伊勢氏」を名乗り続けた。「北条」を名乗るのは、子の氏綱の代になってからだった。 現在一般的に「北条早雲」という名で知られるが、自らは伊勢新九郎盛時、伊勢宗瑞、早雲庵宗瑞を名乗った。その早雲の遺した21か条の家訓とは。